税務署職員
税務署職員は、国民が正しく納税できるように情報提供を行ったり、税金に対する知識を広めたり、また、納税が速やかに行われなかった場合は督促や調査を行ったりします。
さらに、滞納が長期化し目立つ場合には強制徴収を行い、競売で資産を売却して補てんするなど、税に関する様々な業務に携わります。
税務職員の試験に合格すると、1年間税務大学校にて税務職員に必要な専門知識や、社会人としてのマナーなどを学ぶために研修があります。
税務大学校の研修期間中も公務員として月額14万円ほど給料を支給されるので、安心して学ぶことができます。
税務署職員の魅力
税務職員は、高卒程度で受験資格が与えられる国家公務員であり、安定した給与が期待できます。
採用後の研修制度や福利厚生がとても充実した働きやすい職場環境なので、女性の方も安心して働けます。
また、税務職員になり勤続年数が23年を超えると、税理士試験を受けずに税理士資格を取得できるので、多くの方が引退後も税理士として活躍しています。
初任給与額の比較
採用時 | 133,418円 |
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普通科卒業時 | 153,606円 |
平均給与額 | 444,869円(2013年) |
昇給 | 通常年1回 |
諸手当 | 扶養手当、通勤手当、住居手当等、期末・勤勉手当 |
福利厚生 | 人間ドック、ホテル、スポーツクラブ、保険給付、育児手当金 |
税務署職員の試験概要
受験資格(平成25年度)
- 平成26年度4月1日において高校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して3年を経過していない者及び平成27年3月までに高校又は中等教育学校卒業見込みの者
- 人事院が1.に掲げる者に準ずると認める者
税務署職員の試験科目および内容(平成25年度)
【試験日】第一次試験:9月前半、第二次試験:10月前半
試験 | 試験種目 | 解答題数 | 解答時間 | 配点比率 | 内容 |
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第一次試験 | 基礎能力試験(多肢選択式) | 40題 | 90分 | 2/3 | 公務員として必要な基礎能力(知能及び知識)についての筆記試験 【知能分野20題】 文章理解7題、課題処理7題、数的処理4題、資料解釈2題 【知識分野20題】 自然科学5題、人文科学9題、社会科学6題 |
適正試験 (多肢選択式) |
120題 | 15分 | 1/3 | 速く正確に事務処理を行う能力についての筆記試験 |
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作文試験 | 1題 | 50分 | ※1 | 文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験 | |
第二次試験 | 人物試験 | 非公表 | 非公表 | ※2 | 人柄、対人的能力についての個別面接 |
身体検査 | 非公表 | 非公表 | ※2 | 主として胸部疾患、尿、その他一般内科系検査 |
(※1)作文試験は、第一次試験合格者を対象として評定した上で、最終合格者の決定に反映する
(※2)合否判定のみ実施
2013年 試験地ごとの実施倍率
区分 | 応募者数 | 第一次試験 受験者数 |
第一次試験 合格者数 |
最終合格者数 | 倍率 |
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北海道 | 220 | 186 | 48 | 27 | 6.9 |
東北 | 245 | 197 | 71 | 48 | 4.1 |
関東甲信越 | 1970 | 1280 | 501 | 298 | 4.3 |
東海北陸 | 489 | 388 | 156 | 80 | 4.9 |
近畿 | 542 | 382 | 197 | 118 | 3.2 |
中国 | 417 | 250 | 90 | 44 | 5.7 |
四国 | 177 | 156 | 30 | 18 | 8.7 |
九州 | 552 | 418 | 92 | 50 | 8.4 |
沖縄 | 107 | 83 | 8 | 3 | 27.7 |
税務署職員の第1次試験(択一式)の平均点等
年度 | 試験種目 | 満点 | 平均点 | 標準偏差 |
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2013年 | 基礎能力試験 | 40 | 19.123 | 5.5257 |
適性試験 | 120 | 67.221 | 23.214 |
(※)人事院発表